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 トランプ米大統領は19日、ロシアのプーチン大統領との電話協議で、ロシアが侵攻したウクライナでの即時停戦についての合意を得られなかった。ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話協議を行ったが、ロシアとウクライナによる直接交渉を主張するなど、仲介者としての自らの役割を一歩後退させた。

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米ワシントンのホワイトハウスで2025年5月19日、記者団の前で話すトランプ大統領=AP

 「一定の進展があったと思う」。トランプ氏は電話協議後、ホワイトハウスでこう述べたが、直接協議が突破口にならなかったことは明らかだった。

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 トランプ氏は協議前、自分がプーチン氏と話さない限り「何も起こらない」と語り、仲介者としての自らの役割を誇示。合意達成には自身の関与が不可欠だと強調していた。

 ところが協議後は、停戦に向けた条件について「他の誰も認識しえない交渉の詳細を知っている」という理屈で「二国間で交渉する。それしか有り得ない」とSNSに投稿。妥協点を探る難しい調整が必要な作業を、溝の深い当事国同士にすべて委ねるような主張をした。

にじんだプーチン氏への「甘さ」

 米国は仲介に奔走してきたが…

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